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こちらは10年近く前に出版された本ですが、ジリジリと売れ続けているようです。
それだけ需要があり、出版された頃はそんなに今のような、メンタルヘルスについて議論が盛んではなかったような気もします。
下園壮太さんは私の進路にも大きな影響を与えてくれた方なので、読んでいない昔の本も読んでおこうと思い、手に取りました。
個人的感想・気付き
・この本は、どのようにして生きているうえでの主に感情の「ムリ・ムダ・ムラ」と付き合っていくかという内容に徹している。比較的論理的な内容で、冷静に感情を分析している内容なので、「感情に訴えかけてくるような心動かされる本を読みたい」とか「簡単にうつを防いだり回復するのに役立つ、わかりやすい本が読みたい」という人には不向きな印象。
・私自身はすぐにムリをしやすい性格なのだが、「子供の頃に気力だけで頑張り続けた習慣が、大人になっても全く抜けていないのだな」ということがわかって納得した。大人になったら、子供の時よりも物事を柔軟に捉えて、バランスを取って生きていかなければうまくいかないが、子供の頃にひたすら頑張って成功してきた人ほど、これがうまくできない。私はこのムリをする傾向がとても強いと感じたので、特に気をつけていきたい。
・休憩を意識的に取ることの大切さも改めて感じた。「もしかしたら疲れているかも」と想像して行動を決めたり、「疲れは目に見えないし、まだできると感じても、1日に決めた量を終わらせたらそれ以上はやらない」などの工夫も、すぐに実践に移せそう。うつになってしまうような人はムリをしやすいと思うので、こういったはじめからムリをしなくなる決め事をするのは、大切かもしれない。
・最近の時間管理術の話や本で、今日やることリストを作ったりしてムダを省き、時間を効率的に使って生きる、みたいなことも一部で流行っているが、情報過多な現代だからこそ、何をやらずにゆっくり休むかなどの、意図的な休みが大事ではないかと、改めて考えさせられた。子供の頃にムリをして成功してきた人も多いと思うので、私を含め、休む時間を生活に組み込む必要がある人は多くなってきていると思った。
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