本屋で陳列されているのを見て「え?小説にも書き方が存在するの?!気になる!」と思ったのがきっかけ。

私自身は小説はあまり読まないほうだけれど、コツがあるのなら知りたいと率直に思ったので購入。

全体を通してワクワクして読めました。

個人的感想・気付き

一問一答形式の内容になっているのでとてもわかりやすい。しかも内容がほとんど実用的で、精神的なアドバイスと言うより具体例が豊富なので、そのまま応用して使えそう。

小説を書く人だけでなく、文章をよりブラッシュアップして発信したい人には一度読んでみてもらいたい内容。私も小説家を目指しているわけではないが、読んでいてとてもワクワクした。

各章の最後に載っているコラムは、少し精神的なアドバイスの内容かもしれない。私はこのコラムで好きな内容が多かった。例えばコラム2の「最初から小説家を目指さなくても…」は、大きく捉えれば、「人生で無駄な経験はひとつもない」ということが書かれていると感じた。また、今流行りの副業としての形で、「どういう手順を踏んだら文筆家として仕事を得ていけるのか」についても、小さなアドバイスがあるので、考え方や方法の面でも参考になった。

「森沢流W理論」も内容が面白かった。これは「長編小説の場合の主人公の幸福度をグラフに表すとWになる」という理論なのだが、たしかにこのことを踏まえて実際の小説を読んでみると、読んでいてたしかにこの理論が当て嵌まる構成の本があったりして、読んでいて物語の内容以外の別の楽しみ方を発見した気がした。私は今まで、小説は読んでいる時の感情の波を楽しむだけだったが、これからはこの理論も含めて、構成の面白さや、表現の面白さにも目を向けられそうだと思った。

・自分は小説を読む回数が学生時代より格段に少なくなってしまったが、この本を読んで「こういう小説の技術面を知った今だからこそ、小説を読んでみると、また新しい視点で読めてワクワクしそう」と楽しみが増えた。小説を書く人だけでなく、読む専門の人にも非常にオススメしたい本になった。

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