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時田さんの著書も増えてきて、かくれ繊細さんの本といえば時田さん、という印象になってきました。私も興味深く読ませてもらっています。
繊細さんのHSPは医学用語でもなく、HSS型HSPについてはもっと知らない人も多いとは思いますし、診断がつくわけでもないのにそんな人は認められないという人もいるかとは思うので、いろいろと意見がわかれるところだとは思います。
私自身も自分ではHSS型HSP、つまりかくれ繊細さんではないかと思うところもありつつも、医学的に発達障害と診断されているので、特徴に矛盾があるところもあり、実際どうなのかは本人もわからないというのが正直なところです。
しかし診断名や枠組みにとらわれると、個人としての自分を見失う気もしています。
私は私で他に同じ人はいないように、診断だけでは判断できないグラデーションの中に生きているのだと思います。あなたもきっと、そんな貴重な人です。
個人的感想・気づき
・著者はかくれ繊細さんの本を出していて一部では有名な方だが、今回はかくれ繊細さんかわかるチェックリストが、前著よりもレベルアップして内容が細かくなっているので、かくれ繊細さんと言われるHSS型HSPの人には共感できる項目がより具体的になっていると思う。
・私自身すぐ思考がぐるぐるしてしまって、相手の反応が心に引っかかったりしてしまうタイプなのだが、著者が本著で「ぐるぐる思考は、本当に伝えたいことが相手に伝わらないときに起こります」と書かれていて、非常に納得できた。そしてこちらは私自身の問題なのだが、自分の気持ちや悩みなどを言葉にして具体的に他人に伝えるのが苦手で、だいたい人と会話をしている時は相手に聞き返されてしまったり、なんだか伝わっていなかったり、言葉にしたのはいいが的確な表現ではなかったな、と自分の中でぐるぐるしてしまうことが多いのだ。自分の表現力の無さも相まって、余計にぐるぐる思考になりやすいのかもしれない。こうして文章にしておこすとそういった乖離も多少緩和されるのだが、会話になると本当に難しい。自分の課題として少し対処していきたい。
・本著の第2章ではぐるぐる思考が才能である理由が書かれているのだが、その内容がどう読んでも「諸刃の剣だな」と感じる内容ばかりで、その才能が良いのか悪いのかは置いておいても「こういうことばかり考えているから疲れるんだよな」と思わずにはいられない内容ばかりだった。この章の内容は、かくれ繊細さんだけでなく、なんとなくいつも心がモヤモヤしてしまうような人にも共通する内容が書かれている気がするので、もしかしたらかくれ繊細さんだけの悩みではないのかもしれないとも思うが、同時に「こんな風にすると少し心のモヤモヤが晴れるかも」というすぐ実践できるワーク的な内容も書かれているので、読んでみて損はないと思う。
・ぐるぐる思考の対処法では、実際に使えるワークがたくさん載っていてすぐに実践しやすい。また自分で「今ぐるぐる思考をしていると気づくことが大切」だという内容は、今この時に重点を置くマインドフルネスの考えに近いとも感じた。
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