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「メンタルマネジメント大全」を読んでいて愛着スタイルについての話があり、興味があったので調べてみたところこの本がヒットした。
著者は近年発達障害に関する本を書いているので、ご存知の方もいらっしゃると思う。
こちらの書籍自体は10年以上前に初版発行されている本だが、その時から愛着スタイルについての本がネットでほぼヒットしなかったことから、最新の情報に近い情報が得られると思い、購入に至った。
なお、愛着障害と愛着スタイルとでは言葉が違うが、わかりやすく説明すると「障害は生活に支障が出ている状況」を指すので、「愛着スタイルの種類と度合いによって愛着障害になって生活に支障が出ている」などの使われ方をするようだ。参考までに。
個人的感想・気付き
・本の前半部分を読んでいて「愛着の問題を全部母親の責任にするのは酷いのではないか」とも思ったりしたが、それも早とちりだったと後半で気付く。全てが母親のせいではないし、本の後半では自分で愛着障害を克服する術も書かれているので、参考になる。とはいえ、自分が女性である私自身の個人的な気持ちとしては、母親の影響でここまで愛着スタイルに影響が及ぶとなると、子供を育てることに抵抗を覚えざるを得ない。父親では母親の代わりができない旨の表現も見られたので、責任が重すぎる。
・私が「母親の責任にするのは酷い」と感じたのも、「もし自分が子供を育てる時になっても、うまく接することができないのではないか」という不安を持っているからだと思う。なぜなら私自身が愛着障害を抱えていると感じるから。不安になるのも当然だと思ったら気持ちが落ち着いた。
・しかし自分が愛着障害を抱えていると、巻末の自己診断で理解はできても、「母親は頑張って私を育ててくれてのに」という思いと、「母親に対する自分を産んだことへの恨み」がないまぜになって悩んでしまった。そもそも自分を産んだことに恨みを持っているのがどうしてなのか、細かい自己分析ができていないからなのだが、矛盾するこの気持ちにどう対処していいのか、悩みが尽きない。
・自分にある愛着障害を克服できた時に新しい世界が見えると思うし、今自分が関わっている人との関係で何か見えてきそうな感覚はある。「母親の代わりの安全基地となる存在が、もしかしたら今の自分の人間関係の中に存在しているのかもしれない」と思うところもあるからだ。精神的に安定してきているのもその存在が大きいのかもしれない。やはり人間は、人間と関わって傷つくのに、人間と関わらないとその心の傷を癒やすことはできないのだろうか。
・他人に全てを依存しなくても、愛着障害を克服できる可能性があるとわかっただけでもありがたい。今後より一層自分のメンタルの問題と向き合う手助けとなる本で、読んでいてとても参考になったなと思っている。
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