本屋で大々的に陳列されていたのが目に入って手に取った。

個人的には「運のいい人はチャンスが来た時にちゃんとものにする人」という印象があったのだが、科学的にはどんな風に考えられているのか気になって購入した。

ちょっと前向きな気分にもなりたかったので、自分の運も上がるかなと淡い期待を抱きながら読み進めた。

個人的感想・気付き

・時々耳にする「運が良かった」という言葉。私自身はあまりその言葉が好きではなかった。なぜなら、その運が良くなる裏にその人の努力が隠れていて、その一回の「たまたま」で片付けられるのは酷い話だと思っている部分があったからだ。私も他人に「運が良かったね」と言われて、「私は陰でそのための努力をしたのに、なかったことにされるのか」と反感を持ったことがある。そうした思いを持ったこともあるので、運がいいことにも他の科学的な、現実的な要素があるのではないかと思い、この本を手に取って読んでみた。結論としては「たった一回のたまたま」では運は決まらないことがわかってスッキリした気持ちになった。

・テーマは「運のいい人」の本なのに、内容は私がよく読む自己啓発本などに書かれている内容と似たようなことも多く書かれていて、「みんな極めた人たちが結論として出した答えは、やはり似てくるのか」と納得する部分が多かった。自分を大切にしたり、他人を思いやるなど、基本的な部分が多かったのだ。しかしそれがたくさんの本に書かれていることを考えると、逆にそういった誰もが良い行いだとわかっている基本的な部分は、できていない人が多いのも現実で、それができるようになれば、誰でもその人なりの幸せを手に入れることもできるのではないか、という可能性も感じた。

・私がこの一冊を通して一番自分の習慣に取り入れたいと思った内容は、自分のことを好きだよと声かけするという内容だ。自分で自分のことを大切にしてあげる、どんなに他人が自分のことを責めてきても、自分で自分が不利になるような失敗を進んでする人は滅多にいない。その時の自分にとってそれが最善策だったのかもしれない。そう考えて自分だけは自分の味方でいてあげることの大切さを改めて感じたし、どんなに大切な人が私を責めてきても、私自身だけは私自身の味方でいてあげたいな、と思った。

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