細川貂々さんとも共著が有名な水島広子先生の最新刊。
今回の本も細川貂々さんがイラストを担当していますが、今回は挿絵程度で、全体はほぼ文章で構成されています。
読みやすそうな厚さの本なので、1時間もあれば読めるかと思われます。

個人的気付き・見解

・「死にたい」にも色々あって、うつの時の死にたいはだいたいが「生きづらい今の状況から逃げたい。努力し続けるのが苦しい」のであって、本当の意味で「死を望んでいるのではない」場合が多いのではないか。

・やはり自己肯定感は大切だが、それは「自分にも良いところがあるはずだ。自分を好きになろう!」というような単純なことではなく、「自分は今こういう状況だけど、それでも生きていてもいい」というような、「ありのままを受け入れる気持ち」のこと。自分のことを好きになろうと無理矢理努力するのとは違う

・全体的に1章1章がわかりやすい言葉で短めにまとまっているので読みやすい。うつの状態にある人なら「今の苦しい状況から少しでも距離を置いて、とにかく休養が必要」ということも納得できる内容だった。

・ただし、「昔から死にたいと思っている」とか「何かあれば自殺してしまえばいい」と思っているような人には解決にならない方法が主体かもしれないとも感じた。

・「生きるの疲れた。ちょっと死んでしまいたい」くらいの、まだ読書ができそうなレベルの人にはオススメできる内容と量の本。

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