インタビュー形式と著者によるまとめによって構成されている。

インタビューが研究者や専門家からのものと、実際に発達障害を抱えている当事者の両方からそれぞれ聞いているもので構成されているので、両方の視点から発達障害についての概念を知ることができるのが魅了かなと思う。

詳しい感想をまとめました。

個人的感想・気付き

・さすがに600ページちかくある本なので、読了するのに時間はかかるが、発達障害への理解は深まる本。障害と名がついてはいるが、発達障害は病気というよりは脳の個性で、それが今の社会や脳の多数派と暮らしていくために少し困難を感じる状態、と言い換えることができそうで、今の専門家の見解なのかなと読み取った。あくまでも少数派だからそういう障害という名前がつくのであって、発達障害の似た症状を持つ人たちが集まれば、逆に定型発達の人たちのほうが少数派になり、いわゆる「空気が読めない」状態になる、という内容は興味深かった。私自身も自閉症スペクトラム障害の診断を受けているが、当事者の集まりには参加したことが無いので、少し興味はあるものの、参加するには少し勇気がいる気がして複雑な気持ちがある。

・私を含め当事者でも「診断は受けたけど、発達障害ってなんだかよくわかっていない。なんか生きていくのに大変だったし、周りと違うのだけはわかる」みたいな人には読んでもらいたい。私自身も「この生きづらさは一体何なのか。もしかして発達障害とやらなのかな?」くらいの気持ちで、実態がよくわからず検査を受けた。この本を読むと自分と同じように苦しんでいる人が意外と多いことがわかるし、それでも発達障害は治すべき病気ではないと思える内容だった。

・本の最後のほうに載っているのでニトリ創業者の似鳥氏へのインタビューがとても興味深かった。私も自分が発達障害だとわかったのが遅いほうだと思っていたが、似鳥氏は70歳を過ぎてから自身が発達障害だとわかったらしく、とても苦労をされていたのが知れた。それでも似鳥氏が自分の気持ちに嘘をつかずに邁進してこれたのもすごいと思うし、発達障害でも未来に希望があると感じられた。自分自身や子供さんなど、発達障害に関わる人には是非読んでほしいと感じる内容の濃い本だった。

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桜かぴばら

桜とカピバラを愛する豆腐メンタルな存在です。 好奇心旺盛なのがウリなので趣味はたくさんありますが、ほぼインドア派です。食べ物と読書と可愛いキャラクターには目がありません。ソシャゲはわりとひとりで楽しんでます。 よろしくお願いします。

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