まずは私自身の体験談になってしまうが、私自身が自殺願望や希死念慮が強い状態で過ごしてきた人生が長いので「どうせなにかあったら死ねばいい」と思って生活しがちだった。

それは私自身に問題があるのは百も承知で、特に他人に相談する力が弱いことに気がついた。

自分の状態のことを言語化するのが苦手だったり、他人に相談しても解決なんてしないから無駄だと親からずっと言われ続けてきたことも原因かもしれない。

自分で対策を考えたり調べたりするのは好きなほうなので、少し今後の自分のためにも対策を考えてこの本を読んでみることにした。

個人的感想・気づき

・これは本屋さんにとっては悪いやり方なのかもしれないのであまりオススメできないが、正直に言うと「生活に困窮している人は立ち読みでもいいから必要な項目を読んでほしい」と思う本だった。とにかく「手元のお金が無くなったらどうすればいいのか」「親の介護が必要な時にまず相談すべき公的機関はどこか」など、とても具体的に載っているところがすごいと思った。孤独がこれだけ蔓延している世の中で、相談できる人がいない・相談するのが苦手な人もいるのに、最終的にはそういう力が無い人は何もできずに行き倒れているケースが増えているように思う。私自身も人に相談することや聞くことが苦手で、あまり人脈も無いため、困り事があるとひたすらひとりで悩みがちだ。そんな時に助けてくれるのが、こういった本だと思う。ネットで調べられることも多いが、ネットには本当に海のようにいろいろな情報が溢れすぎていて、本当に自分が欲しい情報になかなかたどり着けなかったりもする。そんな時に本であれば自分に必要な情報を比較的効率良く手に入れることができると思われる。ChatGPTなど便利な存在も出てきたが、まだまだ誤った情報が出てきたり責任の所在が曖昧なものも多いので、これからも読書は続けていこうと思える本だった。

この本は「お金に困っている人」「仕事でのトラブル」「親の介護」「病気で働けなくなった」「相続に関してトラブルになりそう」などの悩みに陥って、自殺を選んでしまう確率が高そうな問題について、「とりあえずこれだけはやってみて」というプロのアドバイスが聞ける構成になっている。今現在、その問題が無くても、なんとなく「こうなったらどうしよう」という不安を抱えている人にとっては、小さなお守りにもなってくれる内容が盛り沢山なので、読んで損は無い。制度や情報はどんどん新しくなっていくので、この本さえあれば安泰というわけではないが、予備知識としてこの本を持っておくのもアリだと、私は思う。

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桜かぴばら

桜とカピバラを愛する豆腐メンタルな存在です。 好奇心旺盛なのがウリなので趣味はたくさんありますが、ほぼインドア派です。食べ物と読書と可愛いキャラクターには目がありません。ソシャゲはわりとひとりで楽しんでます。 よろしくお願いします。

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