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自分自身がASDと診断されたものの、あまりその障害について理解できていないな実感があったので、本屋で参考の本を探していて見つけた本。
発達障害についての本は、比較的ADHDについて詳しく書かれていることが多い印象で、ASDについて書かれているのは少なめな印象だったので、ASDについての本を探していて見つけた。
性別ごとにも困りごとが異なる障害と言われているが、そういった困りごとに関する本も増えてきている印象だったので、次の機会に読んでみようと思う。
今回の本はASDの概要を知るうえでとても役立った。
個人的感想・気づき
・著者は昭和大学附属烏山病院に、成人を対象とした発達障害専門外来を開設した医師で、今まで15年にわたって診断に関わってきた人物だそうだ。この本では、特にASD(自閉スペクトラム症)の人がどんな特性を持っているのかや、そもそも発達障害とはどんな存在なのかを、専門的な知識も交えつつ説明してくれている。私はまさしく大人になってからASDの診断を受けた者なので、自分のことを理解する手助けとなりそうで、この本を興味深く読んだ。
・「ASDの特性を理解しよう」の内容では、聴覚よりも視覚優位の傾向があることや、複数のことが同時にできないことなど、わかりやすい特性が書かれていて非常に参考になった。私自身も同意する内容が多く、しかしその困難が普通であると思ってい生きてきたため、大人になってASDがわかった私にとっては、自分のトリセツのような気もしてくる。また、自分が何が得意で何が苦手なのかも、本人はいまいち把握できていなかったりもするので、この内容を読んで、自分はどういう傾向が強く出ているのかを知ると、この先少しだけでも生きやすくなるのではないかと思う。
・そもそもASDの人は、定型発達の人とは認知の仕方が異なるため、常識そのものも違ってくるらしい。私が「周りの人はできているのに自分はできないな」とか「こんなに大変なことを、周りの人は普通にできていてすごいな。自分も頑張らなければ」と感じていたのも、そもそも認知の仕方が違うのだから、相当自分に負荷をかけていたなと実感した。しかし「自分は少数派だから配慮してもらって当たり前」と考えるのは違うのではないかと、私は思う。自分にとって無理のない範囲で努力はしつつ、メンタルがボロボロになるのは避けて生活していく、丁度良い範囲を見つけていくことが、自分の今後の課題だと理解できる内容だった。大人になってからASDが判明した人にはとても役立つ本だと思った。
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