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私自身も大人になってから発達障害の診断を受け、お金についてはいつも困っている当事者なのでこの本を手に取りました。
今の世の中ではどんなにお金に困っていても「本人の意思が弱いせいだ」と捉えられがちです。しかし、お金に困っている人の中には発達特性上脳の仕組みで「そうせざるを得ない人」がいるのもたしかです。
そういったなかなかスポットが当てられない困っている人に向けた本は珍しいと思います。
どんな内容になっているのか、自分にとっての困りごとの解決策はあるのか、興味深く読ませていただきました。
以下感想です。
個人的感想・気づき
・発達障害という診断を受けていない人でも、お金の苦手さんはたくさんいると思う。特に私の世代(40歳くらい)から上の人は、学校でお金について学ぶ機会はほぼ無く、お金に関しては知識が全く無いと言っても過言ではない。そんな人でお金の管理が苦手な人はたくさんいると思う。そして、お金の知識がいくらあっても、脳の仕組みによってうまくコントロールできない人もたくさんいると想定すると、お金の苦手さんは世の中にたくさんいるのではないかと思う。私もそのうちのひとりだし、そんな人のために書かれた本だなと感じた。
・章のタイトルが共感しすぎる。「お金を貯められない」「出費が多い」「制度がわかりにくい」「保険がわかりにくい」どの言葉も深く共感する言葉ばかりだった。私自身は特に、「お金を貯められない」「出費が多い」は耳が痛い言葉だが、お金関連の本は内容を読んで「そうなんだよな…これを工夫するほうが良さそう」と頭で理解できていても、ASDの特性ゆえなのか、他の理由をたくさん並べて「でもそれはしたくない!」と心のほうが拒否反応を示してしまう内容も多かった。私の場合、この「頭ではこの方法が良いと理解できていても心が伴わないこと」が多く、貯金や出費に関しては、特にずっと困ってきた。この本を読んでもその点では実行できる自信がわかず、やはり特性とのつきあい方の難しさを実感している。
・この本の中で欲しい物をニーズとウォンツに分ける考え方が紹介されていたのだが、これは私が知らないことだったので本の中で1番の参考になった部分だと思う。しかしながらやはり私はお金の苦手さんなので、「ニーズ?ウォンツ?これは?いや、私がとても必要としているのだからニーズだ!ウォンツではない!!」と強く反発する気持ちが出てきてしまい、今のところはあまり理性的に判断できていない場面のほうが圧倒的に多い。これから少しずつでもいいから身につけていきたい感覚である。
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ここまで読んでくださりありがとうございました。