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本のタイトルから惹かれて購入した本。なぜなら私自身が「相談するって難しくない?」と最近特に実感しているからだ。
私は発達支援センターに通っているが、そもそも何をどう相談したらいいのかわからない。自分が何に困っていて、何を相談したらいいのかがわからないのだ。
この本はそんな私の助けになってくれないかしら、そう思って購入した。
以下感想です。
個人的感想・気づき
・この本は「相談するってむずかしいよね、こうしたら相談しやすくなるし、こういう相談機関があるから、頼ってみたらいいですよ」というような実用書ではない。青山ゆみこさんが文章で、細川貂々さんは漫画で、それぞれが「相談するような話し合いをするような場を設けてみて、実際にそれぞれが感じたこと」をまとめてある本だ。実用書のように「解決策を手っ取り早く手に入れたい」ような考えで読むと、拍子抜けしてしまうかもしれない。
・私自身は青山さんの書かれていたことにも、細川さんの書かれていたことにも、共感する部分があった。具体的には1章の青山さんの「自分にとっての「当たり前」に気づくのは案外むずかしい」という文章や、5章の細川さんの「私もコトバにして話してみようと思った。そしたら、私の話を聞いてくれるって言ってもらえるようになった」に至るまでの話などは、非常に共感できる部分であった。人はメンタルが危機的な状態の時、特にゼロヒャク思考というものに陥りやすい。ゼロヒャク思考になってしまうと、この世の全てが正しいか間違いかのみで支配されているように感じてしまい、とても生きづらくなる。その状態についての危機感を、少し距離を置きながら客観的に伝えてくれているなと感じる箇所でもあった。
・全体を通して、はっきりと「こうしたほうがいい」などは書かれていないものの、そっと背中を押してくれるような、温かみを感じる本の内容だった。無理して話す必要も無いし、もし自分が話したかったら話してもいい、相談したかったらそういう場に行ってみてもいいし、自分に合わなければ行くのを中断してやめてしまってもかまわない。そういった多様な考え方、感じ方を、どれも否定せずに受け止めることができるようになるのも、相談することで得られる感覚なのかもしれない。私もそうだが、最近は実際に会って交流するコミュニティーも減っているような気がするし、そういう場に進んで飛び込んでみるのも、案外悪くあにような気にさせてくれる本。
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ここまで読んでくださりありがとうございました。